[S9-3-2] 森林の動態データに基づく樹木多様性の損失が森林生態系の機能・サービスに与える影響の解明

森林には様々な種類の樹木が生育しています。人間活動や環境変化は、樹木の生存、成長、繁殖を変化させ、その結果、樹木の多様性が変わります。

樹木の多様性が変化すると、炭素貯留・吸収、栄養塩循環などの森林の機能はどのように変わるのでしょうか?

 

さらに、森林が人間社会にもたらす様々な恩恵(大気の成分、気候の調整、水源涵養など)に、どのような影響を与えるのでしょうか?

 

北大班はこうした問いに答えるため、アジア地域の森林の樹木の種組成や、樹木の生存・成長に関するデータベースを作り、各地の森林の炭素蓄積・吸収量、栄養塩循環速度などの機能量を明らかにし,森林生態系の機能やサービスに対する人為的影響を広域に把握・評価する手法を開発します。

 

具体的には、

① 樹木の種組成・動態データベース構築

日本を含むアジアの森林において、樹木の組成やその動態パラメータ(死亡率、成長速度など)のデータを収集し、データベースを構築します。

 


②動態パラメータと機能形質の関係解析

動態データベースから求めた炭素吸収・蓄積量などの機能量と機能形質(サブテーマ(1))との関係を解析し、生態系の機能量を推定するための指標を開発します。

 

③種組成や動態パラメータと環境条件との関係解析

気候条件、樹木の多様性や人為・自然撹乱などから、純生産速度、炭素吸収速度、栄養塩循環速度などの生態系機能量を推定するモデルを構築します。また、冷温帯林と熱帯雨林の様々な樹種個体について、葉の分光特性を観測し、炭素吸収、物質生産、栄養塩循環速度などの生態系サービスの推定に有効な指標を開発します。


④生態系機能・サービスの広域推定モデルへのデータ提供

これらのデータベースや解析結果を、サブテーマ(4)に提供し、地域の炭素吸収、物質生産、栄養塩循環速度などの生態系サービスを面的に推定する方法を開発します。

 

メンバー

日浦 勉

甲山 隆司

柴田 英昭

中路 達郎

中村 誠宏

石原 正恵

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