[S9-1-1] モザイク景観における生物多様性総合評価と保全への政策提言

サブテーマ1では、異なる生態系の「集まり」や「つながり」が生物多様性に与える影響を評価し、その結果をもとに保全のあり方を考えます。
 
 

(1)鳥類を指標としたモザイク景観の生物多様性の評価と予測

 
日本を含むモンスーンアジアでは,水田や樹林地,耕作地といった土地利用がモザイク状に広がっています。
このような地域では、それぞれの生態系に棲む生物が暮らしているだけでなく、複数の生態系の組み合わせが必須な生物もたくさんいます。
しかし、異質な景観の広がりは種の多様性にとって常にプラスに働くとは限りません。
ここでは、まず異質なモザイク景観がアジア全域でどのように分布しているのかを明らかにします。
つぎに、陸上で広域なデータが利用できる鳥類を対象に、モザイク景観が鳥類の種数や個体数にどのような影響を与えているのかを、亜寒帯から熱帯アジアにかけてのさまざまなスケールで明らかにします。
 
 
(2)陸域生態系の変動が水域の生物多様性に与える影響の評価と予測

 
 衛星画像や生物の分布情報、さまざまな環境要因のデータベースなどを用い、水草やサンゴ礁など、他の生物の棲み家となる「場所」を形成する生物、
およびそれらに依存した生物(魚やエビなど小型無脊椎動物)の個体数や量を推定します。
これら2つの推定結果を合わせることで、生物多様性と生産性を包括的に予測できるモデルを作成します。
つぎに、将来予想される土地利用の変化や温暖化のシナリオに基づいて、生物多様性の変化を予測し、環境変動を想定した新たな保護区の候補地を提案します。
 

 
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