[S9-1-3] 植物の広域データ解析によるホットスポット特定とその将来の定量的予測

アジアスケールでの植物の分布を高い精度で推定する統計モデルをつくります。このモデルを使い、将来の人口増加や経済成長に伴う土地利用の変化、温暖化などの環境の変化などのシナリオのもとで、植物の分布がどのように変化するかを予測します。この予測を使って、これから新たに保全策を講じるにあたって、特に優先度が高い地域(ホットスポット)を選びます。


この課題では、数千種の植物を分析対象とします。多種の情報を統合的に扱えること、空間的な構造を考慮した解析を効率よく行えること、の2つの観点に留意しながら分布推定手法の開発を行います。さらに、生息情報の量や精度を地図上で可視化するフレームを構築します。このような可視化は政策決定において有用なツールとなるはずです。


土地利用・開発、温暖化といった人間の活動による環境の変化に関し、いくつかの社会シナリオをまとめ、それぞれのシナリオの下でアジア地域での植物の分布がどのように変化するかを予測します。シナリオは、国際的に広く用いられているものをベースにしながら、アジア地域の状況を反映させた新たなシナリオを構築します。


なお、これらの研究は、まずは詳細なデータが集積している日本国内を対象として行います。国内のデータの量・精度をそのままに解析した場合と、量や精度を落とした場合の比較を行い、データが豊富ではない地域での有効性を検討したうえで、アジアスケールへと展開します。


【メンバー】
竹中明夫(国立環境研究所)
石濱史子(国立環境研究所)
角谷拓(国立環境研究所)
【協力メンバー】
小川みふゆ(国立環境研究所)



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