[S9-4-3] ため池の生物多様性損失の評価とプロジェクト総括

陸水・ため池チーム                                               

農業用水などを溜めるために古くから日本で作られてきたため池は、湖沼の生態系が劣化しているなか、淡水域の生き物の貴重な避難場所となっています。
しかし、近年では埋め立て、コンクリート護岸、富栄養化、外来種の侵入などの影響を受け、ため池の生物多様性も危機的な状況になっています。


ため池チームは日本国内のモデル地域において、ため池に関する既存情報や現地調査に基づき、生物多様性の現状を把握し、損失の程度と原因を評価する
手法の開発を行います。さらに、開発した手法を改良し、リモートセンシングやGIS(地理情報システム)などのツールを用いて簡便なものにし、
モデル地域以外の多数のため池の評価を行い、優先的にまもるべき場所を提示します。


 
沈水・浮葉・抽水植物など水生植物が豊富で、全体的に生物相が豊かなため池
 
水質が良好なため池でよく見られるヒメコウホネ
 
ため池の水位が低下する季節にはヨシ群落の中にヒロハイヌノスゲなどホシクサ科の植物が出現する
 
護岸化された池は管理上は便利だが、水生生物にとっては生息しにくい環境となる
 
生活排水の流入などによる富栄養化によりアオコが発生している
 
外来のアゾラとホテイアオイが増え、水面を覆っている

メンバー
高村 典子(国立環境研究所)
小熊 宏之(国立環境研究所)
松崎 慎一郎(国立環境研究所)
石田 真也(国立環境研究所PD)
木塚 俊和(国立環境研究所PD)
                                    
研究協力者    
作野 裕司(広島大学)
下田 路子(富士常葉大学)
赤坂 宗光(東京農工大学)
角谷 拓(国立環境研究所)
岩井 紀子(東京大学)
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