[S9-4-7] アジアの淡水域における環境劣化と生物多様性損失の評価

陸水・アジアチーム
                                                   

 アジア各地の代表的な陸水生態系において、現地調査やリモートセンシングにより生物多様性とそれを劣化させる環境要因を明らかにし、現状評価や生態系を回復させるシナリオを作成します。アジア各地の河川、氾濫原および大規模湖沼において、現地の大学・研究機関等と協力関係を築きながら生態系評価を行います。
 中国では上海の水がめである太湖の最大流入河川,チャオシー川で淡水魚類の調査を行っています.特に水質や河川構造と魚類多様性の関係に着目しています.ご存知のように,現在,中国は猛烈なスピードで経済発展を遂げており,自然環境も劇的な変化を受けています.1年前に調査して,魚類多様性のホットスポットであると考えられていた調査地で,翌年にはまったく魚類が姿を消したことさえありました.中国では,激動する陸水環境の中でどのように生物多様性と環境を保全していくかを考えていきます.
 東南アジアではおもにメコン川流域の魚類生物多様性を中心に,調査を進めていく予定です.メコン川流域では,生物多様性のみならず文化や社会の多様性が高く,くわえてそれらが密接に関連しているという特徴があります.そのような状況を踏まえながら生物多様性と環境を保全していく必要があります.その他,マレーシアでも調査を進める予定です.
 
 
中国・チャオシー川での調査風景.
 
中国・開発が進むチャオシー川.
 
中国・飲用水源として保護されている河川のはずだが ,,,,
 
中国・チャオシー川の指標種と考えられるアユモドキの一種.
 
カンボジア・トンレサップ湖.浸水林と水面を覆い尽くすホテイアオイ(外来種).
 
カンボジア.水田漁労の風景.
 
カンボジア・メコン川.ナギナタナマズの燻製.メコン流域では,淡水魚は重要な内水面資源となっている.
 
ベトナム南部.広大なメコンデルタ地帯.
 
ベトナム南部.希少なマングローブ林.今やほとんど残っていない.
 

メンバー
島谷 幸宏(九州大学)
鹿野 雄一(九州大学)
山下 奉海(九州大学 PD)

協力研究者
中野 伸一(京都大学)
福島 武彦(筑波大学)
松下 文経(筑波大学)
一柳 英隆(九州大学)